初正月に飾る破魔弓は、12月の事始の頃(中旬頃)から飾るのが一般的です。片付ける時期は、羽子板や松飾りと同じように1月15日頃。その頃に、お正月を締めくくる意味でお正月飾りを焼く『どんと焼き』などが行われるためです。基本的には正月前後に飾られますが、家屋の守護神ともいわれるので、一年中床飾りとして飾っても良いでしょう。また、五月人形の脇飾りとして飾ることもあります。
神社などで売られている破魔矢は、元々破魔弓の添え物いわば脇役でした。男の子の誕生を祝い贈られる破魔弓は、左右に弓を2本配し、中央に箙を、前面に矢を数本差し、下部に大きな矢尻型の飾りをつけ、さらに塗り物の飾り板をつけます。
破魔弓の矢は備え矢とも呼ばれ、外からの魔(厄災)に備える意味があります。破魔弓の名前の通り、矢ではなく弓に破魔の意味が込められています。
本来は、東西南北の魔(厄災)に備えるという意味から4本の矢が基本でした。しかし、日本には古くから数字の4を快く思わない傾向があるので、現在では『六徳の矢』から6本、『末広がり』という意味の8本など、矢の数にバリエーションがあります。
※『六徳の矢』・・・知・仁・聖・義・忠・和や礼・仁・信・義・勇・知といった六種の徳目のこと。
生まれた男の子が、まっすぐ育つようにとの願いから、矢は長ければ長いほど良いとされます。
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